うつと闘おう|医療機関にはいろいろな種類がある

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うつ病との向き合い方

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うつ病を理解して再発予防

うつ病の大きな症状は、以前は好きだった趣味を楽しめなくなった・やる気が出ない・落ち込みやすい疲労感やだるさ・空しさ等の小さな変化から始まります。体調が少し治ると頑張らねばと無理して症状を悪化させ、ようやくうつと向き合うようになる人も少なくありません。精神科・心療内科などのカウンセリングで認知行動療法や薬物療法を受けたり、ストレス対処法や休養の取り方などに真剣に取り組むようになります。心の病を感じると昔の(元気だった頃の)自分に戻りたいと願うことがあります。しかしそう願うと今の心の苦しみから抜け出せなくなり自分を責める状態に陥ってしまいます。うつ病になる前と同じように過ごそうとしても疲労がたまりやすい体質になっているので逆効果です。うつが治ったように見えても再発する場合があるので注意が必要です。再発するともっと治りにくくなります。心がリラックスする方法をいくつも持ち、自分を理解する事が大切です。臨床心理士の話によると、昔の(うつになる前の)自分に戻りたいと思ったら、考え方を変えて昔のような過ごし方をして今の状態になった、昔の自分に囚われず、もっと新しい活き活きした自分を目指そうと心掛けることも大切だそうです。また心の病は治ったかどうかが分かりにくいので、うつ病が長引くと回復してもまた悪化するかもと心配する人も多いです。良くなったと自己判断して社会復帰したり普通に生活しても仕事内容や環境の急な変化に不安を感じる時もあります。長期療養の後は頑張りすぎて心のバランスを壊す場合もあるので回復への焦りとの向き合い方も大切です。心理カウンセラーの視点で考えると、うつは心のあり方が影響する病気なので、例えば焦る時は治る事から離れてみるのも良いと言われます。病気を治さないという考えは多少抵抗あるかもしれないですが、無用なストレスや焦りが軽減し症状が改善する可能性があります。病院でうつ病と診断されたら、まず1種類の薬を少し処方して患者さんの様子を見ます。その後1〜3週間かけ患者さんの状態に合わせて薬の種類や量を加減し、最終的に薬が効いているかどうかの判断に4〜6週間必要と言われます。うつが長引くと治る状態が理解できなくなる人も多いですが、治る感覚としてはだるさが無くなり日常生活(家事など)が苦痛でなくなる、漠然とした不安がなくなる・趣味などが楽しいと感じるようになる等が挙げられます。十分な休養と質の良い睡眠で気長に治療を継続し、再発予防を心掛けましょう。