うつ病患者に対する医療サービスは充実しています。一番基礎的な医療サービスとして精神科医による診察があります。精神科医はうつ病患者の状態を確認して抗うつ薬などの薬剤を処方します。精神科医が必要と認めたら臨床心理士による認知行動療法などを行う場合もあります。基本的に精神科医はうつ病患者に対して支持的に対応します。しかし中には自分の要望を無理に押し通すうつ病患者もおり、そのようはタイプにはかなり厳しく対応する場合がほとんどです。次に精神科デイケアや精神科医デイナイトケアという医療サービスがあります。こちらのサービスは精神科医が支持したのみ利用できる医療サービスで、精神科デイケアの場合だと1日6時間・精神科デイナイトケアの場合だと1日9時間のプログラムになります。基本的には精神科のデイケアルームと言われているスペースで規定の時間を過ごします。時間の間にはカラオケや陶芸などのプログラムはもちろん、外出レクなどが行われています。こちらの目的は再入院の防止はもちろん、生活リズムを再構築する事があげられます。また人によっては就職を目標としている人もいますが、そのようなうつ病患者に対しては障害者就業・生活支援センターや相談支援専門員と連携して、就職に向けた準備をデイケアのプログラムの中で行なっていく場合もあります。次に精神科専門の訪問看護というサービスもあります。こちらのサービスは精神科医の支持を受けた精神科専門の訪問看護師が自宅を訪問するプログラムです。自宅に看護師が来て何をするのかというと、主に薬剤のチェックを行います。万が一薬剤をきちんと服用していない場合には精神科医に連絡して、適切な処置をしてもらいます。またうつ病の人の中でも糖尿病などの生活習慣病や内科的な疾患を持っている人もかなりたくさんいます。そのような人に対しては精神科的なアプローチだけではなく、そのような内科的な疾患に対するアドバイスも行います。うつ病のような人はかなりストレスを抱えやすく、訪問看護師として自宅を訪問した場合には、うつ病患者の話を傾聴的な態度で聞きます。基本的には指導はしないような態度で接しますが、暴力行為などがあった場合には精神科医に連絡した上で警察への通報などの非常に厳しい対応をしていきます。うつ病患者に対する医療サービスにはこのようなものがあり、デイケアや訪問看護を複数組み合わせて、患者のオリジナルの医療サービスを展開していく事が大切なポイントとなります。
うつ病は心の風邪と呼ばれているくらい、誰でも発症する可能性のある病気です。うつ病にはいくつかの特徴的な症状があるので自分でチェックして当てはまることが多ければ一度病院で相談してみましょう。
最近何をするのも億劫になってきた、今まで楽しくやっていた趣味が急に面白くなくなってきてつらいと感じ始めたら、それはうつ病の症状かもしれません。うつ病は他にどんな症状を引き起こすのでしょうか。
